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2011年03月21日

ボランティア登録&知っておきたいこと

すぎやまゆうこです。
今日は、雨ですね。

昨日のブログでご紹介したとおり、「調布市市民活動支援センター」が
被災者支援ボランティアの借登録を始めました。

http://311.chofu-cw.com/

さっそく、私も仮登録をしました。
いざ、何ができるか振り返ってみると、何の特技も資格もありません。
主婦力(それもハンパです)と力仕事(高いところにも手が届きマス)で助けになることがあれば。

味スタへの受け入れで、身近に避難者が生活することになります。
早く元の生活にもどれることが目標ですが、少し長くなることが予想されます。
いらっしゃる間は居心地よい場所であるように、と思います。


さて、「調布アットホーム」メンバー間でやりとりするMLで、
ITコンサルタントの伊本貴士さんから経験に基づくアドバイスがありました。
ボランティアに臨むとき、ひとつ呼吸をして、冷静になることが必要だなと思いました。

ご本人の許可を得て、こちらのブログに転載いたします。
参考に。

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都知事から、学校の生徒を味の素スタジアムで 受け入れるという表明がありました。
かなりの人数を受け入れるそうです。
私自信、若輩者でありながら、このような事をいうのは差し出がましいと思いつつも、阪神の震災で、ボランティアの経験があるので、いくつか、その際に得た教訓を紹介させていただきたいと思います。
基本的に、なにをするかを考える必要はありません。 勝手になにかをすると邪魔扱いされます。 支援側の思いだけで差し入れするとゴミになります。
避難して、2,3日経つと避難者の中で自治組織ができますので、そのリーダーに手伝えることを聞くのが一番です。
避難場所は基本的に狭いです。
必要以上の人数でいくと迷惑になります。
少数精鋭で十分です。
(がれきの撤去は人手がいるので別)
(がれきの撤去は、高性能マスク・ゴーグル必須)
基本的に、避難所は物資不足やトイレが混雑しています。
避難所の設備などを使うと迷惑になります。
基本的に、物資も施設も避難場所のものは使わず、
自分の力だけで、そこで生活できることが望ましいです。
(トイレは限界があるのでしかたないですが。)
ゴミは、必ずじぶんたちで持ち帰りは必須です。
ゴミを置いていくと100%二度と来るなといわれます。
日本人は非常に秩序正しいですが、それでも盗難、喧嘩、暴行などは発生します。
いろんな人がいるので。
あと、最後にですが、
避難されている方には、家族を亡くされたり、家をなくされたりして、非常に苛立っている方もいます。
なにか、差し入れしたからといって、必ず感謝されません。
逆に、「これだけしかないのか」とか、「遅い」とか、怒る人は、決してめずらしくありません。 必ず感謝されるとは、かぎらないことを前提にしてください。
みなさん、自分の生活もあるので、
冷静に無理のない範囲で、やるのがいいと思います。
基本、最低限のことは、公共機関や、プロのボランティア団体がやります。
それでも、多くの方の助けになることは確かです。
しないより、したほうがいいです。

2点、言い忘れていました。

いくら気をつけていても、避難している方と、支援側のトラブルは必ず起こります。
相手は、苛立っているという前提の方がいいです。
トラブルになった際、冷静な人がいないと、避難者との大喧嘩になり、
出入り禁止になるので、必ず複数で行動したほうが無難です。

特に、一人のおばあさんなどは、個別に差し入れなどをすると、
感謝しすぎで、逆にあちらが、こちらに気をつかって、
被災者なのに、自分の食べ物を持ってきたり、毛布を持ってきたりする人がいます。
特に、支援者がしんどそうにしていたり、一日走りまわっていたりすると、そういうことがあります。
忙しくても、冷静なふりをして、クールフェイスがいいです。
被災者の方に気を使わせないようにしましょう。

被災者の気持ちを理解してあげようと、被災時の話を聞くのも好ましいとは言えません。
被災者の気持ちは、被災者の方にしか、本当に意味で理解できません。
逆に悲しみが、込み上げてくる場合もあります。
あちらが話をしたがっていても、あまり長時間聞いたり、一緒に泣いたりするのは、
周りにいい影響を与えません。
「大変でしたねぇ。うん。うん。」程度がいいでしょう。

被災地へ行く方は、少ないと思いますが、
実際問題、とりあえず行く人、感謝目的で行く人、
場合によっては、被災地を見たいという興味本位で行く人
までいて、阪神の際は、非常に問題になりました。

また、悪意がなくても、何もできずに渋滞に貢献して帰る人もいます。
(現在、東北でもいくつかの団体がなにもできず帰ってきたようです)

みんなで、長期的に見守ってあげるのが、大事だと思います。
また、知り合いから手厚くサポートしてあげるのもいいかと思います。

被災地で一番大変なのは、瓦礫の撤去です。
つぶれた家から、思い出の品を取ってから撤去しないといけません。
だれか、知り合いに家がつぶれてしまった人がいたら、
人手を募集するものいいでしょう。

ただし、民間人が現地に入れるようになるまで、発生から一カ月くらい
かかると思います。

以上です。
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  • Posted by 調布アットホーム  at 09:32Comments(0)事務局のひとりごと