メディアの放射能報道について悩む

調布アットホーム

2011年03月28日 11:11

毎日のように続く福島原発の現状を伝えるニュース。

そして、毎日、どこそこで、暫定基準値の何倍の放射能が
検出された、というニュース。

放射能が検出されたことを伝えること自体は
とても大切なことです。

ただ、いつも私がイライラさせられるのは、
その暫定基準値がどのようにして決められたのか
ということや、
報道される○○ベクレルという数字だけが一人歩きして、
それがどれくらいの危険度なのかということが
伝えていたとしても、後付けのように報告されるだけのことが多いことです。

最近ではやっと、レントゲン1回あたり50マイクロシーベルト、など、
比較できるような数値が合わせて報道されています。

また、人が1年間に被爆する上限値は50ミリシーベルト
(レントゲン1000回分)と言われ、
エックス線技師などは、この数字を基準に業務をしているそうです。

東京都のHPに掲載されている、28日9時時点での
環境放射能測定結果は0.112マイクログレイ(=シーベルト)/時間とのこと。

これは、
0.112×24時間×356日=0.981マイクロシーベルト=0.91ミリシーベルト
で、50ミリシーベルトに比べると、54分の1だから、
仮に、24時間365日、ずーっと、外に素っ裸でいても
(そんな人はいないと思いますが・・・)
全然大丈夫、っていう考え方でいいのでしょうか?


一方で、今問題になっている水道水の問題で、
乳児の飲用に関する暫定的な指標値は100ベクレル/kg

ベクレル?シーベルト?
どう比較するの・・・?

因みに、個々の飲食物の暫定基準値は成人の場合、
1日の摂取量が
・飲料水1・65リットル
・牛乳・乳製品200グラム
・野菜類600グラム
・穀類300グラム
・肉・卵・魚・その他が500グラム。

というのを基準に、

それらの飲食物が”全て”放射能に汚染されているとして、
毎日1年間食べた場合に50ミリシーベルトを超えないよう、
それぞれの基準値を決めているとのことです。
(間違っていたらごめんなさい・・・)

つまり、水だけが少し基準を超えていたところで、
他の食べ物が問題なければ、OKってことですよね。

こういうこと、毎回の報道で、ちゃんと伝えて欲しい・・・

このような事態ですので、放射能に関心を持つことは大事ですが、
あくまでも現状では、放射能に過剰な心配をするよりは、
昨晩飲んだ味噌汁の塩分や、
デザートで食べたケーキの糖分、
やめられないたばこ
を心配するほうが、大切なような気がします。

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