私たちは、地域へのより多くの市民参加を目指し、「コミュニティビジネス」という手法を用いて調布市で新たな市民活動を開始しました。
私たちの第一義とするところは調布市での「地域の問題(課題)の解決」。ひとりの力ではどうしようもない団地の高齢化や子育て、農業、商工振興、商店街やコミュニティの活性化、観光、シニアのスキルを地域に生かす組織づくりなど、地域の問題や課題を市民が手を取り合い、協力しあってアイデアを出しあうことで解決に導く。あえて「ビジネス」の視点を取り入れたのは、責任を持って継続的にその問題解決に取り組みたいからです。
地域密着型事業ともいえる「コミュニティビジネス」という手法は決して大きな利益を生むものではありません。また、小さいなりにも「ビジネス」の手法を取り入れることは、市民活動においては、ある意味ハードルの高さをあげる行為でもあります。しかし、私たちがあえて新たなスキルやノウハウを学んでまでこの手法にこだわるのは、市民が自立して地域の問題解決に取り組むにはこのスタイルしかないと考えたからです。
私たちの第一歩で、さまざまな地域の悩み・問題・課題にあわせて、調布市内の各所に、「地域の問題(課題)の解決」を第一義とした小さな事業体がいくつもできる。そしてそれがゆるやかにつながる。それが私たちの目指すところです。
また、私たちは「地域のために」をテーマとした行政、教育機関、企業、金融機関、NPO、一般市民などのネットワーク化も推進します。私たちが見据えるのは、「問題が少しでも改善されてより暮らしやすくなった調布」。次々と「CB事業体」が立ち上がり、問題が解消され、暮らしやすさで「全国に誇れる街となった調布」です。
ひとりの力は小さくても力を合わせることで大きなうねりになることもあります。私たちは決してあきらめない――「調布アットホーム」は多くの市民の方々、行政、教育機関、企業、金融機関、NPOの方々の参加を心よりお待ち申し上げています。どうぞあなたのスキル、時間、知恵、情熱を「調布」のためにお貸し下さい。
調布CB推進委員会「調布アットホーム」代表 石原靖之